正木正光酒造場・酒造り日誌:仕込みの巻~愛媛の酒蔵で魂を醸すでござる~
- 肉本龍馬

- 16 hours ago
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皆々様、ご機嫌麗しゅうござきまする!
拙者、BBQ侍こと肉本龍馬にござる!
普段は肉を焼くことに命を懸けている侍でござるが、
この度は新たな境地を切り拓くべく、
我が松野藩にある**「正木正光酒造場」**殿にて、
人生初のお酒造りに挑戦中でござる!!
その熱き修行の記録、とくとご覧あれでござる!
一、一ヶ月不眠不休(?)の酒造りロードでござる
新酒造りが始まったのは、正月気分の抜けきらぬ1月4日にござる。
そこから2月4日までの丸一ヶ月、一日たりとも休みはござらぬ!
• 日々の営み: お米を洗い、お米を蒸す。この繰り返しにござる。
• 仕込みの工程: 酒母(しゅぼ)を仕込み、そこから「添(そえ)」「仲(なか)」「踊(おどり)」「留(とめ)」という工程を経て、(三段仕込み)ようやく一本のタンクが仕上がるのでござる。
• 戦績: 1本に約10日かかる大仕事を、計6本のタンク分、成し遂げたでござる!
(酒になるにはそこから約30日間低温で醸し、絞って、おり下げ、瓶詰など、まだまだ未知の領域があるらしい!)
二、蔵に昇る狼煙(のろし)と「外硬内軟」の教えでござる
昔ながらの大きな木樽を使い、お米を蒸し上げるのでござる。
その際、蔵いっぱいに広がる芳醇なお米の香りと、天高く昇る白い水蒸気……。

それはまさに、合戦の合図を告げる**狼煙(のろし)**のようでござった!

蒸し上がったお米は、「外硬内軟(がいこうないなん)」。
外はしっかり、中は柔らか。これを温度変化の少ない蔵の中、大きなタンクへと運び、ゆっくりと発酵させていくのでござる。

なぜ分けて仕込むのか?「三段仕込み」の秘密を解説するでござる!
お酒造りの工程にある「酒母(しゅぼ)」から「添(そえ)・仲(なか)・踊り(おどり)・留(とめ)」という流れ。一気に混ぜれば楽なはずなのに、なぜわざわざ分けるのか、その理由を分かりやすく解き明かすでござる!
①一言で言えば「酵母(こうぼ)を守るため」にござる!
お酒を造る主役は、目に見えない小さな微生物「酵母」にござる。
一度に大量のお米とお水と麹をドカンと投入してしまうと、せっかくの酵母が薄まってしまい、雑菌(悪いバイ菌)に負けてお酒が腐ってしまうのでござる。
それを防ぐために、**「三段仕込み」**という日本独自の知恵が生まれたのでござる。
②各工程の役割を例えるなら…
修行に例えて説明いたす!
1. 酒母(しゅぼ):【エリート部隊の育成】
まずは小さな容器で、元気で強い酵母を大量に育てるのでござる。これが「お酒の母」となる精鋭部隊にござる。
2. 添(そえ):【最初の合流】
大きなタンクに酒母を移し、少しだけお米とお水を加えるでござる。いわば、新入りを少しずつ部隊に慣れさせる段階にござる。
3. 踊り(おどり):【休息と増殖】
ここで一日お休みを入れるのがポイントにござる!仕込みをせず、酵母が元気に出芽して増えるのを待つのでござる。タンクの中で酵母が「踊るように」活発になるから、踊りと呼ぶのでござる。
4. 仲(なか)・留(とめ):【いざ本番!】
酵母が十分に増えたところで、さらに二回に分けてお米とお水を投入するでござる。これにより、酵母の濃度を保ったまま、安全にタンクいっぱいの仕込みを完了できるのでござる。
③結論:愛を持って見守る修行にござる!
小分けにする理由は、**「酵母が雑菌に負けない強さを保ちつつ、ゆっくりと確実に発酵させるため」**にござる。
エアコンのない蔵で、温度をシャワーで調節しながらこの工程を進めるのは、まさに赤子を育てるような細やかな愛情が必要な作業にござる。拙者もこの修行を通じ、一歩ずつ進むことの大切さを学んだでござるよ!
三、五感で感じる「目に見えぬ命」の鼓動でござる
もろみの発酵が進むにつれ、タンクの中では変化が起きるでござる。
• 最初は大きな泡がボコボコと立ち上がり、

• 蔵全体にお酒の香りが漂い始め、
• やがてきめ細かい泡へと変わっていく……。

エアコンなど文明の利器はござらぬ。タンクの温度調整は、周囲に設置したシャワーで冷たい水をかけるという職人技にござる。
五感を研ぎ澄ませば、目に見えぬ微生物が懸命に生き、活動しているのが伝わり、拙者の魂も震えたでござる!
四、これぞ真の修行!筋肉との対話でござる
拙者の担当は、主に力作業にござった。
• 30kgの米袋を担いで運ぶ!
• 蒸したての熱いお米をスコップで放冷機へ投入!多い時は約250キロの蒸した酒米を投入する力作業でござる!
• 冷やしたお米をため桶に入れ、二階まで運ぶ!
歴史ある酒蔵ゆえ、どうしても機械任せにはいかぬでござる。故に、人の力こそが命でござるよ。
お酒の仕込みはまさに肉体労働、修行そのものにござった。日々の修行でパンパンになった筋肉は、松野藩の**「ぽっぽ温泉」**でほぐし、翌日への英気を養ったでござる。
五、お酒の神様への感謝と、至高の一杯でござる
2月4日に全ての仕込みを終え、翌日、**「折(おり)」**とお酒をいただいたでござる。(お米を蒸す作業が終了、甑倒し(こしきだおし)というらしい)
現代は何でも機械や知恵が手に入る時代にござるが、エアコンも使わず、微生物の機嫌を伺いながら進める酒造りを通じ、拙者は初めて**「神頼み」**の真意を理解したでござる。
無事に仕込み終えたことへの感謝、そしてお酒の神様への敬意……。
そんな想いと共に飲む**「野武士」と「折」**の味は、格別以外の何物でもござらぬ。拙者の五臓六腑にしみわたったでござる!

修行はまだまだ続くでござる!
仕込んだもろみは、低温でゆっくりと30日程度醸されていきます。
これからはお酒を絞る工程に入りまするが、製品として皆様の手元に届くまでには、まだ時間が必要にござる。
BBQ侍の酒造り修行、これからも精進してまいる所存にござる故、さらなる続報をお待ちくだされ!!

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